三重ドラマ「ラジカセ」感想・泣ける!哀しく温かい映画のような味わい

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三重発地域ドラマ「ラジカセ」NHK津の力作です。脚本・美術・照明・撮影・演出が感動的に素晴らしい。泣けます。映画のような映像です。ロケ地はオール三重。美しいですね。

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三重ドラマ「ラジカセ」キャストは滝藤賢一さんキムラ緑子さんそして「MAC BBクラシックカセットレコーダー」

レトロおたくで人とまともに話せず、
リストラされ「ゴミの城」に古い家電を集めている
コミュニケーションに問題がある孤独な男と少年の物語です。

いいドラマだなあ、、と開始10分で思いました。
とくに照明さん、がんばっています。

「ゴミの城」に子どもたちが忍び込むファーストシーンは
湯本香樹美さんの小説「夏の庭」を思わせます。

孤独な男と孤独な少年のふれあいを描いています。

脚本は学校で習うお手本のようなプロットで、

ストーリー展開はなんとなく見えていたのですが
途中から涙がじんわりでてきて、
結局ぽろぽろ泣いてしまいました。

「菊次郎の夏」とストーリーは似てませんが
けなげな少年に泣かされるあの感じですね。

滝藤さんの演技、素晴らしいです。

まさにレトロ家電おたく、という感じでした。

そして美術、昭和レトロな扇風機、ラジカセ、洗濯機など、
『3丁目の夕陽』を超える
アイテムが結集しています。

くるくると手回しで脱水する古い洗濯機が登場しますが、
漫画「サザエさん」で読んだことがあるカタチ。
最近「とと姉ちゃん」でも登場していましたね。

また、

すごーく昔、田舎から東京へ上京するとき
新幹線ひかりに唯一持って乗り込んだ
タブルカセットのラジカセ「マッチのラブコール」が
映ったような気がして、なんかドキっとしました。

 

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ドラマ「ラジカセ」音楽は井上陽水平山みきなど70年代POP

 ドラマのテーマ曲としては井上陽水さんの「夢の中へ」 ということなのでしょう。

男は夢を探しています。少年も幸せを探しています。

子役のコもがんばっていて自然でいい演技でした。

まったく個人的なツボですがドラマ「ママゴト」の小山春朋くんが
この役だったら、はじめから大号泣していたかもしれません。。

途中登場するガールズバー「くのいち」は
キムラ緑子ママたちおばちゃんばかり。というのも
味わい深いですね。

男は、このママには心を開いている模様です。

地味ですが絶妙なキャスティングです。

ドラマ「ラジカセ」あらすじ(ネタバレしてますご注意ください)

男は孤独です。
しかし少年もまた孤独です。ネグレクトっぽいですね。
家事もしないだらしないホステスの母親は男と同棲するため
引っ越そうとしています。

昭和レトロ家電を自宅に集めている男(滝藤賢一)。
家電をドラマ現場に貸し出し生計をたてています。

人とうまく話せず、リストラされて5年。
家は「ゴミの城」と呼ばれています。

「ゴミの城」に忍び込んだ小学生が落とした古いカセットテープを小道具として
話が展開していきす。

少年は母子家庭。新しい男が住む大阪へ引っ越す予定です。
母親はホステスでだらしなく、家事をしません。

少年が大切にしていたカセットテープと父親の写真。
写真に写り込んだ古いラジオを
見て、男と少年は心を通わせ仲良くなります。

少年は母親に愛されたい。母親の顔色ばかりうかがう少年。
しかし母親にとって自分はいらないのでは?と感じている。

男は
人がいらない、と感じたレトロ家電を大切にしている。

そういうふたりの父子愛に似た友情が物語を動かします。

少年の生活が哀しく、現実にもそういう母子家庭が
たくさんありそうで、子どもをちゃんと育てろや、と怒りを感じます。

それでも、ラストは温かく感動的。泣けますよー。

ロケ地は三重県伊賀市名張市。のどかで美しい風景。

三重県はあまり行ったことがありませんが

オール三重県産食材のあべのハルカス「おひさま食堂」はお気に入りです。

美しい風景とのどかな町があるんですね。ガールズパ―の名前が
「くのいち」なのも
伊賀市だからなんですね。

三重県地域ドラマ「ラジカセ」、感動しました。地味ですが珠玉の名作です。
BSでひっそり放送されていますが、
やはりよい脚本の演技派ドラマは見ごたえありますね。

キャストが派手だがペラッペラな脚本で学芸会な演技のドラマより
こちらをゴールデンでオンエアしてほしいところですよね。

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