anoneドラマ最終回感想・彦星くんの手紙でテーマをようやく理解

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2018 1月ドラマ

anoneドラマ最終回の感想です。中盤まで「カルテット」よりわかりにくくて謎が多くて何を見ているのかよくわかりませんでしたが彦星くんの手紙でテーマに気づいて「そうだったのか」とようやく理解できました。

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全体を貫いていたテーマは「やさしい嘘」

最終回で少年院に入ったハリカちゃんに彦星くんから
手紙が届きます。

ハリカちゃんがついてくれた
こころからのやさしい嘘のおかげで僕は・・・

というところで
あー。

そういういことだったのかと。

人生は過酷で孤独だけれど
「やさしい嘘」に救われることがある

前向きに生きられるんなら
「やさしい嘘」があったって
いいじゃん。

というような。

 

「嘘の記憶」「偽りのつながり」によって
生きる光を見いだせることがあるよね。

というテーマだったのかなと思いました。

底なし沼のような孤独なひとたちが
「嘘」の家族になることで
生きる力を見出していく。

そして

最終回のクライマックス。

浜辺に座って
「嘘の記憶」で8歳の少年の記憶を書き換えようとする
中世古くん。

ドラマの中では明らかになりませんでしたが

中世古くんが「倒産したIT長者」である前に

1歳下の弟がいる

9歳の時弟は8歳。

あのときも俺は転んだだけだった

というセリフから
少年が8歳だからあの母子に近づいた、とも考えられますが

過去は謎のままでした。

 

幸福な施設育ちという「嘘の記憶」が支えだった
ハリカちゃんだからこそ

「嘘の記憶」で少年の記憶を書き換えようとするような

中世古くんを通報しなかったんだろうな。

と、思いました。

 

とはいえ

犯罪となるような「嘘」はいけません。

ということも提示していましたね。

結局、
ほぼ全員前科者になってしまいましたからね。。

 

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彦星くんとハリカちゃんの対面シーンは涙

「二度と会わない」

そう決めている
ふたりの別れのシーンは秀逸でした。

30分だけの面会時間で
雑談のみしかしないふたり。

その後のハリカちゃんの
高校生デートの妄想も含めて
映画みたいでしたね。

ふたりともにあどけなくて
せつない場面となりました。

看守?刑務官?の女性が
ふたりの会話を聞いて

心が揺れるのを
腕時計とボールペンの手元だけで表現。

きめられていた時間を
少し超過して声をかけた
ところにぐっときました。

「彦星」だけに

やはりふたりの間には
渡れない星の川が流れているんですね、

とか思わせるセンチメンタルな
とこは

ちょっとノジマさんっぽいけどな。。。
と思いましたけども。

 

演技派をばんばん投入して「嘘」を「リアル」に見せる

よく見るとキャストが演技派ばかり。
いわば、日本アカデミー助演女優男優たちが

主演のすずちゃんを囲むというスゴイキャスティングでした。

そのためストーリーもセリフもけっこう
突飛なのですが

なぜかリアリティがありました。

キャストパワーです。

最終回のみ一瞬だけ登場した女性看守さんも
NHKの不思議なドラマ「高梨さん」で
主役だった池谷さんですよね。

と思ったら違っていました。

似てるけど。峯村さんのようです。

 

このドラマ、よくある学芸会的キャスティングなら
コントになりそうだけど

脚本と演技の絶妙なバランスでいいドラマでした。

火野さんもよかったと思います。

自転車で旅するおじさんでは
なかったのですね~。

個人的には
瑛太さんが

大河ドラマの大久保さんと
中世古くんと
ワンアップのサラリーマン

同時期なのに
どれもまるで違うキャラなのがスゴイなあ。
と思うばかりでした。

anoneドラマ1話からHuluで配信中

それにしても「疑似家族もの」が好きな坂元裕二さん

よく考えると「mother」も「カルテット」も
疑似家族っぽい話で「なぜ?」

という感じはしますが食卓のシーンなど

見ていてなごむのでいいですよね。

寺内貫太郎一家みたいな上質なホームドラマが
なかなかないので

設定を突飛にしなくていいから
普通のホームドラマを描いてほしい気がします。

 

ということで

anoneドラマ視聴完了いたしました。

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