「北の国から’83冬」感想とあらすじ・ねたばれあり・やっぱり感動する名作ドラマ

BSフジで「北の国から’83冬」を見ました。

「北の国から」は35周年キャンペーンで放送していたのですが、

裏番組では、プレミアムドラマがスタートするし、
テレビ大阪の「てっぺんとったるで」の「時代劇の裏話」も見たいし、
どうしようかな、と思いつつ、見ていたらぐんぐん集中してしまい、

結局2時間以上、がっちり見てしまい、
駅シーンあたりから号泣しておりました。。。

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名作は、時間がたっても名作

というか、倉本作品についてシナリオも読んでいるし、
はぐれ雲も見ていたし、

よく見ているものだとおもっていたのに

この「北の国から’83」見落としておりました。

ワタクシ、「初恋篇」から視聴スタートして、再放送で
連続ドラマを見たようでした。

「こどもがたべてるでしょうが」という
あれだと思っていたのに
それより子どもたち小さいので、ん?

つまり35年を経て初見の名作ドラマ、というやつです。

たぶん当時見たら、また違う感想だったと思います。

以下、ねたばれしますよー。

ストーリー軸は

五郎さんが純の同級生、正吉ママの連帯保証人になって700万の借金を背負い、
土地を売らねばならない。というもの。

それをめぐる正吉の葛藤、認知症の老人の妄想、地域の人々の人情、
正吉ママの悲哀、と横糸がからむように展開します。

エピソードの配分、位置、伏線、小道具が
すべて絶妙な効果を発揮する計算された美しい配置です。

さすがは巨匠です。大工さんなら名工です。
美術スタッフ、撮影スタッフもものすごい職人技です。

いや、出演者も大御所・名優ばかり。。。

国民的ドラマ、と言われるゆえんですね。

後半、

母親が借金をお世話になっている五郎に押し付けて逃げたと
知った正吉少年の
悲しみがひりひりと描かれています。

母親のお詫びとして五郎さんのために
「屋根の雪下ろしぐらいしかできない」と
吹雪の中、思い詰める正吉少年の幼い心、せつないですね。

それでも母親を責めない五郎。

「ニ度と故郷に帰れなくなった」
という正吉ママを
「そんなこというな」
となぐさめる五郎さん。。。

中島みゆき「異国」で涙腺崩壊

この駅でのシーンで中島みゆきさんの歌「異国」が流れます。
涙腺崩壊です。

人間て愚かで悲しくて、でも優しくて暖かい。
そういう感じです。

この駅のシーン、文豪の文学っぽいですね。「雪国」みたいな。。。

金八以前のドラマでも
やはり、ここは中島みゆきしかないよな。。。
という場面があったのですね。

さらに、ものすごく演出がすばらしかったのは、

五郎さんが正吉ママに借金を押しつけられ、
純たちが住むところを追われるかもしれないと
車の中で話す草太にいちゃんの話を

後部座席でシートにかくれて聞いている純と正吉。

雪と泥のついたふたりの少年の小さなスニーカーの底だけが
シートの下から見えています。

話を聞いているスニーカーは
じっと動かないのですが、ふたりの心情、悲しみが
視聴者には手に取るようにわかります。

表情もセリフもないのに。。。です。

素晴らしい演出。。。

靴の演出では、黒澤映画の「野良犬」以来の衝撃。

「野良犬」では犯人は「泥のついた靴」を履いているとわかり、

大勢の靴だけをずっとパ―ンしていくシーンがありました。
オフで「泥のついた靴・・・泥のついた靴・・・」とつぶやくあの名シーンです。

それを思いだしました。

ラストのマメのシーンは
ゴッホの豆をまくひと、を彷彿とさせます。

格調高いですねー。

昔、「北の国から」を見ていたときはいつも蛍ちゃんに
感情移入していたのですが

いまは、五郎さん。

だって今回、最大の号泣ポイントは、
周囲の人たちの好意で
借金返済のめどがつき

土地を売らなくて済む、とわかった瞬間だったから。。。

時間とともに見方も変わる名作ドラマです。

このとき五郎さんに助けられた正吉くんは
将来傷ついた蛍ちゃんを救うんですよね。
美しいですね。

本当にいいドラマです。
まだ行ったことがない富良野へ
やっぱり行ってみたいなあ。。。と思いました。

とりあえず中島みゆきの「異国」を
探して聞いてみることにしましょう。

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