又吉直樹さん新作小説「劇場」単行本発売日が本日5月11日。サイン会に300人来たそうです。でNHKシブ5時にご出演。インタビュー。小説の元になった恋愛エッセイの話、綾部さんの話、NHKアナの小説感想などが放送されました。
5月11日又吉直樹さん新作小説「劇場」発売サイン会に300人
本日又吉直樹さんの小説「劇場」単行本が発売され
サイン会が開催されました。
会場には300人集まった、ということです。
5万部売り上げた「新潮」で読んでいる人も
たくさん来て買ったそうです。
発売に際してNHKニュース「シブ5時」にご出演。
インタビューに答えられました。
又吉直樹さん小説「劇場」二作目のプレッシャーと恋愛経験
「二作目のプレッシャー」に関しては、
「あった」ということです。
当然ですが、
ファンの人からの「二作目が大切」の言葉に
よりプレッシャーを感じられたようですね。
そして「火花」の感想をいろいろ読む中で、
「わかりにくかった」「密度が濃くて良かった」と
さまざまな意見があり、
すべての人が喜ぶ小説を書こうと悩んだとか。
しかし
「自分はすべてのひとに喜んでもらえるような
人間だったか?そもそも」
と、はたと気づいて、それが転機となり
その後はすらすらと書けたということでした。
普通なら押しつぶされそうな期待の重圧にも
ひょうひょうとしている又吉さんの
心の強さってなんなんでしょうね。
芸人として
不遇時代がばねになっているのかな。
「劇場」誕生のきっかけは編集者が「恋愛エッセイ」を読んだこと
女子アナが「劇場」が恋愛小説ということで
又吉さんの恋愛経験を質問。
「もともと劇場を書くきっかけは
僕の数少ない恋愛エッセイを読んだ編集者が
こういう恋愛観で書いてみませんか、と提案されたこと」
だとか。
編集者、グッジョブ。なわけです。
「昔から女性に振られることは多いけれど
恋愛経験はほとんどない」
という又吉さんです。
「少ない恋愛経験を形を変えて
いろんなエッセイにしていただけ」
とのことです。
「劇場、は過去の恋愛がベースということは、
又吉さんの体験談、ということですね」
と女子アナ、食いついています。
が、又吉さんは、
「そのエッセイと劇場のストーリーは似ていますが、
登場人物のキャラは違います。僕とは離して考えてください」
と、さらり。
女子アナ、空振りです。
又吉直樹さんと同じ関西出身ということで
「関西弁になっちゃいそうウフフ」男性アナは「なっちゃえウフフ」
又吉直樹インタビューにテンション上がっている模様。
気持ちはわからなくはないけど。。。
NHKニュースシブ5時。変な関東NHKの番組ですね。
全国放送ということを忘れているのでしょうか。
こちら関西ではみんな関西弁なんですけどもぉ・・・。
女子アナの感想「主人公みたいな人、嫌いだなと思った」
さらに女子アナ
「小説を読んだ感想として、
主人公が嫌いになりそうというか、
こういう人っていやだな、と思うんだけど、
内面を読むと不器用なのかなって・・」
と主人公のキャラには
あまり共感はできなかったようです。
男性アナの感想はこういう感じわかる・・・
ということでした。
ラスト2行で号泣したかどうかの感想はありませんでした。
又吉直樹さんは
「恋愛がめちゃくちゃヘタな主人公だから書けた」と。
え?!恋ヘタ?
「主人公の不完全で未熟な部分を見つめたかった」
とおっしゃっておりました。
やっぱ・・・純文学でございます
又吉直樹さんが小説にハマった経緯とは
又吉直樹さんと小説の出会いは、
中学二年のときの「人間失格」。
友達が文豪好き。
「トロッコ」「羅生門」などを
読んでいる友達のすすめで
「人間失格」を読んだとか。
中学二年くらいと言えば、
純小説にハマる時代ではありますね。
たしかに当時、純文学よく読んでいました。。。
しかし、大人になるにつれだいたいは
純文学からは離れますよね。
その友達もそうだったのに、
「自分だけ小説というものにハマっていった。
理由は、自分はずっと変だと思っていた。
けれど、文豪の小説には、自分が隠していて
言えなかった言葉が書かれていて、
それをたくさんの人が読んでいる、
それで自分は変、じゃないんじゃないか
と思ったから」
だそうです。繊細な少年ですね。
宮本輝さんの少年時代のエッセイ
「押し入れの中で「あすなろ物語」を読んでいた」
繊細な少年と少しダブりました。
スターになった綾部さんと新生ピースで凱旋ライブを
NHKアナはぐいぐい綾部さんのことも
インタビュー。
綾部さんは又吉直樹さんに
影響されてアメリカへ行くことにしたんじゃないか?と。
しかし又吉直樹さんは
「綾部は昔からアメリカで成功したいといっていた。
だから応援したい」と素直な返答でした。
なんかNHKアナウンサー、泥臭いですね。
綾部さんが又吉さんの活躍に焦って
アメリカ行きを決意したんじゃないか
という俗っぽい質問でしたが
真実は違いました。
NHKに限りませんが世間にはゲス不倫やら
隠し子やら略奪婚や離婚やとドロドロとしているのに
又吉直樹さんの周辺には少年っぽい
爽やかな風が吹いている感じがしました。
又吉さんは
「いまになって綾部は仕送りしてくれるんか?」
とか冗談で言っている、ときっちり笑わせ、
「綾部がアメリカでスターになって帰ってきたら
凱旋ライブをしようと話し合っているんです」と。
なんかヒューマン。
又吉さんの人柄というか
綾部さんへの愛情を感じられる
頭のよさの光るインタビューでした。
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